カプセルにはどんな種類がありますか?
カプセルは、通常ゼラチンなどのポリマーで作られた殻で覆われた固形剤で、有効成分は粉末、顆粒、または液状で含まれています。カプセルには主に3つの種類があります。
- ハードゼラチンカプセル(HGC):ハードゼラチンカプセルは、動物性コラーゲン由来のタンパク質であるゼラチンから作られた伝統的なタイプのカプセルです。ゼラチンカプセルは、医薬品、栄養補助食品、市販薬に広く使用されています。硬い外殻が内容物をしっかりと保護し、カプセル充填機を用いて粉末、顆粒、ペレットなどを容易に充填できます。ゼラチンカプセルは通常透明で、様々なサイズと色があります。
- ソフトゼラチンカプセル(SGC):ソフトゼラチンカプセルはハードゼラチンカプセルに似ていますが、ゼラチン製のより柔らかく柔軟な外殻を持っています。ソフトカプセルのゼラチン殻には、油、懸濁液、ペーストなどの液体または半固体の充填剤が含まれています。ソフトゼラチンカプセルは、液状製剤や乾燥粉末として製剤化するのが困難な成分によく使用されます。ビタミン、栄養補助食品、医薬品のカプセル化に広く使用されており、飲み込みやすさと有効成分の速やかな放出が特徴です。
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)カプセル:HPMCカプセルは、ベジタリアンカプセルまたは植物由来カプセルとも呼ばれ、セルロース由来の半合成ポリマーであるヒドロキシプロピルメチルセルロースから作られています。動物性コラーゲン由来のゼラチンカプセルとは異なり、HPMCカプセルはベジタリアンやビーガンの方にも適しています。HPMCカプセルは、優れた安定性、充填の容易さ、サイズや色のカスタマイズなど、ゼラチンカプセルと同様の特性を備えています。医薬品、栄養補助食品、ハーブ製品などにおいて、ゼラチンカプセルの代替品として広く利用されており、特にベジタリアンやビーガン向けの処方に多く用いられています。
カプセルの種類ごとに利点と考慮事項があり、その選択は、有効成分の性質、配合要件、食事の好み、規制上の考慮事項などの要因によって異なります。
投稿日時: 2024年2月25日