再分散性ポリマーパウダーにはどのような種類がありますか?

再分散性ポリマーパウダーにはどのような種類がありますか?

再分散性ポリマーパウダー(RPP)には様々な種類があり、それぞれ特定の用途や性能要件に合わせてカスタマイズされています。RPPの組成、特性、用途は、ポリマーの種類、化学添加剤、製造プロセスなどの要因によって異なります。以下に、一般的な再分散性ポリマーパウダーの種類をいくつかご紹介します。

  1. ポリマータイプ:
    • エチレン酢酸ビニル(EVA)RPP:EVAベースのRPPは汎用性が高く、タイル接着剤、モルタル、レンダリング材、セルフレベリング材などの建築用途に広く使用されています。優れた柔軟性、接着性、耐水性を備えています。
    • 酢酸ビニル-エチレン(VAE)RPP:VAEベースのRPPはEVA RPPに類似していますが、耐水性と耐久性が向上しています。タイル接着剤、フレキシブル防水膜、シーラントなどの用途に適しています。
    • アクリル系RPP:アクリル系RPPは、優れた接着性、耐候性、耐久性を備えています。外壁断熱・仕上げシステム(EIFS)、防水コーティング、高性能モルタルなどによく使用されます。
    • スチレンアクリル系RPP:スチレンアクリル系RPPは、接着性、柔軟性、耐水性のバランスに優れています。タイル目地材、ひび割れ充填材、テクスチャコーティングなどの用途に適しています。
    • ポリビニルアルコール(PVA)RPP:PVAベースのRPPは、高い柔軟性、造膜性、耐アルカリ性を備えています。内装用塗料、テクスチャ仕上げ、装飾用プラスターなどに広く使用されています。
  2. 機能性添加剤:
    • 可塑剤:一部のRPPには、柔軟性、作業性、接着性を向上させるために可塑剤が含まれている場合があります。可塑化されたRPPは、柔軟な防水膜、シーラント、ひび割れ充填材などによく使用されます。
    • 安定剤:安定剤は、RPP製剤に添加され、保存期間、貯蔵安定性、分散性を向上させます。安定剤は凝集を防ぎ、水中でのRPP粒子の均一な分散を確保します。
  3. 粒子サイズと形態:
    • RPPは、様々な用途要件を満たすために、様々な粒子サイズと形態で提供されています。微粒子は膜形成と表面平滑性を向上させ、粗粒子は保水性と機械的特性を向上させます。
  4. 特殊グレード:
    • 一部のメーカーは、特定の用途や性能特性に合わせてカスタマイズされた特殊グレードのRPPを提供しています。これには、耐水性、凍結融解安定性、または放出制御特性を強化したRPPが含まれます。
  5. カスタム処方:
    • 標準品種に加え、個々のお客様やプロジェクトの独自の要件を満たすカスタム配合のRPPを開発することも可能です。カスタムRPPには、お客様の仕様に基づいて、特定のポリマー、添加剤、または性能改質剤を組み込むことができます。

市場で入手可能な再分散性ポリマー粉末の多様性は、建設、塗料およびコーティング、接着剤、繊維などの業界の多様なニーズを反映しており、RPP は製品の性能、耐久性、および機能性を向上させる上で重要な役割を果たします。


投稿日時: 2024年2月11日